木曽ツーリング リベンジ 番外編 その2
その1 からの、つづきです。
痛み止め、シップなど処方してもらい、病院を出たのが21時半。ここ高山から帰ると実際、何時になるのか?
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高山市街の病院を出て、「ああ、ここが、せせらぎ街道の入り口の交差点だったな」 そのまま、通過して158号を直進。悔しいやら情けないやら。 ななもり清見の道の駅が見えてきて、中部縦貫道に乗ってしまおうかと思ったが、やっぱムリだろな、と、このとき思ってたので通過。レインウェアのズボンだけは病院を出るときからはいていて、下半身は寒さからしのげたものの、上半身はかなり寒い。
小鳥峠にさしかかり、前後に走る車は1台もない。街灯もほとんどなく、セローのヘッドライトだけが頼りだ。
道端の気温表示の赤い文字だけが光る。「5℃」 寒いはずだ。 夜10時をまわっている。
今、ここでなんかあったら命さえ・・・。そんな風に思えてきた。
飛騨清見ICの案内看板がようやく見えた。ほっとした。下道では、ほんとに何時間かかるかわからないし、この時間でいざトラブルあってもすぐに助けは呼べないだろう。
高速なら、今の時間帯ならば交通量も少ないだろうからマイペースでいけるか。確か5キロごとくらいに緊急電話があったような。トンネル多いから少しは暖かいかも。などと考え料金所入り口へ向かった。
レインウェアの上着も着込んで、スペアの冬用グローヴに交換。高速を走りだす。
法定速度下限をわずかに下回る(??)スピードで路肩ギリギリ(?)を走る。
後ろから迫る大型トラックをよけて、やりすごすが、風圧でふらふらする。
痛い、眠い、寒いの三重苦。早く帰りたかったがこのスピードが限界。
山間部の高地を走る東海北陸道 こんな深夜にバイクで走っているのはぼくひとりだろう。
痛みにこらえながらも眠気が襲ってくる、フッっと意識が飛ぶときが出てきた、ヤバイ。
ひるがのSAの案内看板が。「あと何キロだ」距離を数えていることだけで他はなにも考えられない。
午前0時を少しまわったところで、ようやくひるがの到着。二輪の駐車スペースにたどりつきギアをニュートラルに入れスタンドをおろすやいなや、エンジンも切らずにそのままそばにぶっ倒れた。
緊張からの解放。寒さ、痛みより緊張の解放感や眠気が、今は勝っている。
気がつくと、15分くらい経っていたか、すっかり「落ちていた」あぐらをかいた状態で眠っていた。
いつの間にかヘルメットは脱いでいた。
エンジンも止めていた。バイクを降りたところから記憶がない。
洗面で、顔を洗う。意識がはっきりしてきた。眠気も治まったか。
コンビニでパン1個と熱いコーヒーを買い、流し込む。味わうってもんじゃない、ただ流しこんだだけ。
セルボタン一発でエンジンがかかり走りだすことができるのが今の救い。
ひるがのSAを出て、ただひたすら定速で走行。そのスピードが一番眠気が襲う。
大声を出して眠気を吹き飛ばす。トンネルをいくつか通過。予想したとおりに外気よりも少しだけ暖かい。
東海北陸道は車少ないが、さすがに名神はトラックが多いだろうから走れないな。
迷わず尾西ICで降りた。あとは下道で、自宅まで。到着は午前3時前だったろうか。
あー、やれやれ。えらいことやってしもたな~。 荷物を玄関に放り込みふとんにもぐりこんだ。
翌日は、仕事をキャンセル。病院はなんと休診日。しっぷを貼って痛みに耐えた。
バイクは、やはりキズだらけ
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