角松敏生 2000年8月 作
存在の証明
アンティノミー = 二律背反、自己矛盾 というのが、本来のタイトルという、それまでのファンには賛否両論となった作品
01. 生足の駝鳥
02. 夏休み
03. 愛と修羅
04. 煩悩 Rolling Stone
05. 浜辺の歌
06. 10月の愚者
07. Hope all goes well
08. Hold on to love~Nothing I can do for love
09. 痴漢電車
10. 週末
11. Flow of Love
12. 存在への不安と欲望の十二ヶ月
フォークロックをベースにした曲調が、「むむ!!??」 と、首をかしげたファンも多かったことでしょう
夏、海、都会、夜・・・などを想起させるイメージを払拭するように、あえてそこを狙ったのだろうか?と勘ぐりたくなるほどのイメージの変わりようをどう捉えていいのやら。
打ち込みは、なしの生音にこだわった音作り。ほのかに70年代の香りがふっとするよなポールサイモンっぽくもありのフォークロック、ギターをかき鳴らす音が良く聴こえてきます。
私が注目するのは、この後半のこれらの楽曲
06.
10月の愚者 ・・・ ドラムがよく歌っている。歌っているというのは変な表現だがそれほどに前に出ててアコギとのコントラストがニクい。
07.
Hope all goes well ・・・ コーラス; サノケンジ ギターソロ;ジェイグレイドン 彷徨、孤独を感じさせるバラード。この手のバラードは個人的に好きな部類でもっと評価されていいんじゃないかなぁ。。
08.
Hold on to love~Nothing I can do for love ・・・ 懐かしいフィーリングのロックナンバー
09.
痴漢電車 ・・・ この曲がアルバム中、一番のおきにいり。 ラテンタッチのフュージョンロックに仕立てられた中にオヤジの哀しさが光る名作
10.
週末 ・・・ 一転して、爽やかな開放感でいっぱいのナンバー。ジェリーヘイホーンズがいい! どこかへ出かけたくなる!
そういえば 03.
愛と修羅 05.
浜辺の歌 のドラムはスティーヴガッドさんでした。
このアルバムほど、ギターの弦のジャカジャカの音を聴ける角松サウンドは他にないですわ。
さぁ、あなたはこのアルバムを聴いてどのような感想を持つんでしょうか?
発売当時のチラシ
このアルバムの紹介もそろそろおしまい、愛聴盤となることを願って