角松敏生 SEA BREEZE 2016 2016年3月16日 発売
初回生産盤 BVCL-707 2枚組
35年を経た今のスキルで歌い直したかったファーストアルバム
ジャケもデジタルリメイクで顔色が良くなった(笑)
角松さんはとうとう35年のキャリアとなった。
大学1年のとき、デビューしないかと、担ぎ出されたということで
自分の曲を出せたのは幸いだったが
レコーディングには立ち会ったが意見できなかったということだ。
いいように作りこまれてしまった
自分のアルバムでありながら自分のアルバムじゃない
デビュー最初の2年は、助走の時期だった、と。
心残りだった
ボーカリストではなかった、歌手になるつもりがなかった
担ぎ出されたもんだから
納得してない
どうやったらうまくなるかわからない
それから10年は試行錯誤しながら。。
今やっと自分の歌に好きになれた、と。
本当にやりたかったこと、それもベーシックトラックをそのままにボーカル、コーラスを録り直したいということ。
今のスキルで自分でコントロールしてリメイクしてみようという
マスターテープが幸い見つかって、さらにトーストにも成功し、デジタルアーカイブ出来たことで実現した。
さて、今まで聴いてきたファーストアルバムとの違い・・・
2016版はもう、クリアで音圧も上がり、今の力強い55歳の角松さんの声が聴こえる。
(なんて言ったって81年制作だもの当時の角松さんハタチそこそこ、今聴けば声が青いな)
過去と現在が入り混じった不思議な感覚もあり、なぜかすんなり聴けてしまえるところがすごさ
しかし、しっかり聴いてみると、
細かな違い(この違いこそ、こだわったところで大事な部分)が発見できる。
アルバムお買い上げのファンの方は、13,000字にも及ぶセルフライナーノーツを読んでみれば各曲への想いが
しっかり堪能できるので、繰り返し読むのがよろしいかと。
ミキサーの内沼映二氏と今回の制作にまた一緒にやれたことも成功のひとつ。
当時のアルバムでは、落とされていた
last summer station が、収録されているのも興味深いです
う~ん 旅情サスペンス的な(笑)
全体通して・・・
私としてはパラシュート(当時のスーパーフュージョンバンド)を聴いて通ってこなかったことが、大変悔やまれました。
当時からガッツリ、パラシュートを聴いてきていたらもっと深くそのサウンドに感慨深かったのだろうな、と。
ゴールドディガーから入って、さかのぼって1st.から手に入れて聴いてきたクチですから当時はイマイチ手ごたえがなかったのが本音
しかし、今や
ElenaやYOKOHAMA twillight timeはもちろんCity Nightsなんて、とても恰好いい!松原正樹さんのギターのための曲と言っていい。
(マスタリングのときに、天国の松原さんギターのトラックフェーダーを角松さん思わず上げた、というエピソードもよくわかる)
このいかした曲の発見だけでもこの2016版を買う価値は充分にあったと言えるね
過去作のデジタルアーカイブ、そしてその版権問題はいろいろオトナの都合があるようなんですが、まだ納得いってない作品あるようなら機会あるごとに掘り起こしはとても重要だと思う。
(単なる、焼き直し、、とか言わずにね)
初回盤には、ヴァージンアナログ盤からレーザーターンテーブルで信号を読み取ってデジタル化、そしてマスタリングというこだわりよう。
聴き比べもまた楽しい。
そして、そして
7月2日は35周年横浜アリーナライヴ ソールドアウト!
さぁ、1曲目は? どんな驚きが? 興味が尽きない。
1万人が集う (立見席が若干あるのかな)
16時から6時間オーバーとなるか、というところ。。
みなさん足腰は今から鍛えておかなければ!
これが業界七不思議という
81年版のブログは、画像と一文だけという、申し訳なさ。。。
愛聴盤となることを願って
初回盤はすでにプレミアついてる。 2016版アナログ盤は6月15日発売