角松敏生 breath from the season2018

fielder

2018年08月16日 19:30

角松敏生 breath from the season2018  2018年4月25日 発売


30年前に「お手伝い」したアルバム tokyo ensemble labのbreath from the seasonのタイトルを借りた

「ジャズ的なもの」へのアプローチ







2016年から続いているリメイクシリーズ

2016年はファーストをリメイク sea breeze2016

2017年は sea is a lady2017 でしたね

今年(2018年)は、breath from the season とな

4月発売から今(8月)になってレビューするのも、いかがなものかと思いますが、ようやくブログ着手となりました


CDを買った方は、またも角松さん自身による長~~~いライナーノーツを読めば詳細なバックグラウンドをつかめつつ音楽にも深く浸れるというもの


数年前から交流のあった大阪のビッグバンド アロージャズオーケストラのアレンジを形に残しておくべきということ

30年前のbreath from the season の「心残り」「落とし前」をしたい

JAZZという敷居の高そうな音楽でアンタッチャブルなものをルーツを踏みしめたうえで、そもそも自由な音楽であるのだという「JAZZ的なもの」へと昇華した

結果、タイトルを借りつつ、自身の作品のビッグバンドアレンジに映える楽曲をリメイクしてみせた、というところのようです


SAXの本田雅人さんに協力を仰いだというから、ブラスのあらゆるコネクションを駆使してバンマスを務めているようです


1. lady ocean オリジナルは、打ち込みのアグレッシヴなフュージョンだったが、今作のそれはスウィング! 30年熟成させるとまろやかになるんですなぁ。各ソロもよく聴こえノリノリで楽しめる

2. SHIBUYA  もともとオリジナルアレンジからしてブラスをフューチャーされていたため、全く違和感がない、というかこのコンセプトのための曲といった印象さえする

3. I'LL CALL YOU ドラム、トラックベースを機械にまかせ、そこへ生楽器を乗せていることで生き物の躍動感がマシマシで、この曲もブラス向けな曲なんだな~と納得

4. RAIN MAN オーソドックスなビッグバンドジャズといった趣

5. HAVE SOME FAX テンポがめまぐるしく変わる凝ったアレンジの曲、アルバム 「ファンカコースティックス」のあの頃が今やナツカシい

6. Gazer もう、わかりやすい。しかしワタシの一番のお気に入り。疾走感しかない(しかないのか?!)いや疾走感なのだ。しかし流されてはいけない、後半からエンディングのカドマツさんのギターとともに怒涛のブラスが塊となって襲ってくる感覚を体感しなければこの曲の価値を得ているとは言い切れない

7. Can't you see 田中ミチアキーノ倫明氏のコンガのもと、トロンボーンとフルートのための楽曲かと思えるほど。もうこの曲はこれが完成形かと。ミュートトランペットちゃんと聴いてる? アルバム収録順をちゃんと考えられている。

8. AIRPORT LADY 「ブラスの煌めき」このワンフレーズのきらめきこそ、一瞬だからこそとっても重要だと思っている。空港、飛行機にまつわる楽曲は想像をかきたてられ易くそれに乗っかってしまうのが一番心地よいと思う。と思ったら、ライナーで角松さんはそれっぽいことを書いてた(笑)

9. Nica's dream このアルバムのもう一つのトピック 吉沢梨絵さんの登場。デュエットでそれもスキャット、高等テクニックかつ難易度高めと思うが歌い切っているところは圧巻。SAXチームの完璧さと復活の小林氏のピアノ、梶原さんのギターが加わればもうミュージカルを見たような錯覚が。

10. take you to the sky high この曲いままでのアレンジで慣れていたので、最初は、なんてノリにくいアレンジにしてしまったんだろうと違和感があったが、もう、慣れた^^  サルサそうさ、サルサってティンバレスも映えるしなんといってもトランペット映えするし。

11. A night in new york  レーベルメイトのコアラモード. あんにゅとのデュエット キュートなボーカルが曲にぴったりです。ラジオ番組で角松さんがこの曲を掛けて持ち上げていたのは、そうか、この曲を取り上げるためだったのか!とあとで納得した

12. Morning after lady オリジナルのラストにラメールヒュームが歌っていた。これを小林氏のピアノ一本で。久しぶりにじっくり英語詩の曲を聴いた気がする。フリューゲルホーンを数原さんがソロで。このあたり「ご縁」というか「落とし前」というか関わりというものを大切にしてるなぁと感心


オフィシャルファンクラブサイトのかなり初期の頃、一方通行のメッセージが送れるというコーナーがあり、それに

「個人的にブラスが好きだから、ブラスをフィーチャーした曲、アルバムはどうでしょ?」なんて進言ともリクエストともわからんようなことをメッセージしたような気がする

ま、それを叶えてくれた、と、いうような簡単なことではないだろうけど(叶えてくれたと思っておいた方がシアワセというものですね)こうして作品として形になったのはまさに「願ったり叶ったり」

あら、もうこんな時間・・・・・ 楽しい時間は あっという間




愛聴盤となることを願って














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