角松敏生 Fankacoustics 2004年8月4日 発売
ファンクテイストのsorid side
アコースティックロックなelastic sideの2枚組
のちに、このアルバムを「ひっさげて」全国ツアーに挑んでいる
今にして思えば、この2枚組にしたのは必然だったと思える
前作、2003年のsummer 4 rhythm からの流れはあったと言えるし、ポールサイモンをもイメージさせるアコースティックなセットの方向も同時に見据えていた、と言えるだろうね
ファンクな
sorid side
ドラムス 沼澤尚 ベース 松原秀樹 キーボード 小林信吾 ギター 浅野祥之を基本メンバーに曲によってはホーンセクションも入る構成
1. views ホーンアレンジが素晴らしい、打ち込みだろうカウベルがかなり効果的(細かすぎてわかりづらいですか?w)さぁ、これから始まるんだなぁという高揚感のようなものをイメージさせます
2. have some fax ドファンクなリズムは沼澤さんのドラムが生み出すグルーヴによるもの、faxと「ふck」をダブルミーニング
3. the night with you 個人的にお気に入り。 深夜の疾走感。 角松さん自身のコーラスワークも冴えるしギター北島健二さんのソロがまたすごい
4. hospital ターンテーブルのスクラッチがめっちゃカッコ良く印象的。松原さんのベース、目立ちはしないがこの曲のかなりの比重が置かれてる。ビブラフォンの音色を聴き逃してはなりませぬ。小林さんのフェンダーローズは、どことなく「シークレットラヴァー」のフレーズが聴こえなくもない??
5. my sugar ファンクなハッピーソングとでも言いましょうか?ライブでも大盛り上がりな場面で歌われることが多いですね
6. how is it? 哀愁のヴァイオリンのフレーズありながらも、沼澤さんのドラムが活きる。このライブアレンジがまた絶品なんです、また聴いてみたい。エンディングの小さいお子さんの声が耳に残る
7. believing ミディアムスローなナンバー、ノスタルジーに浸れる。 ルーサーのdance with my fatherにインスパイアされたのかも。いい曲ですもんね。オーボエがフィーチャー
8. ハナノサクコロ この曲聴くと春が待ち遠しくなる。ホーンセクションが、軽やかなギターが、きらびやかなシンセが、明るい春をイメージさせる~♪ サックス本田雅人
elastic side
パーカッション 田中倫明 ベース 青木智仁 ギター 梶原順 キーボード 友成好宏
ドラムスをパーカッションに替え、小編成であるけれど大らかです
1. ultima viagem~i see ya (u にカンマ付きます、変換できずすいません) 最後の旅の意だそうで。小編成であるがゆえ各々の音がよく聴こえるということも言え、ライブハウスなどの狭いところでも対応可能wというセット。青木さんのベースが素晴らしい、梶原さんのソロも。
2. what a beautiful day 大儀見元パーカッションを加え、アフロで見事なリズム。waになっておどろう、を昇華したようなところもありで気持ち良いですな
3. 真夜中模様 ティンバレスをはじめとしたパーカッションにフェンダーローズが怪しくからむ。アウトロは梶原さんと角松さんのギター競演
4. トナカイの涙 クリスマスソングと言ってもいいんだろか?ハッピーストーリーではない
5. pole town 北海道札幌の街なんですね。地下街でのストーリーのヒトコマを見ているようだ
6. wrist cutter 内藤哲郎さんの和太鼓と青木さんのベースが、いいグルーヴ
7. live 「まだやり残したことが山ほどあるんだろう?」・・・これほどずっしりと重いエールを他に知らない
8. もう一度・・・and then 88年のシングルはこれまでどのアルバムにも収録されていなかった。ここでは田中ミチアキーノ氏のパーカッションをフィーチャーしさらに軽快なアレンジになった。梶原さんの超絶技巧もスバラシ!
先述したように全国ツアーでは、あるときはsoridまたあるときはelasticセットと変幻自在で、我が町にもやって来たことを今でも良く覚えています。入りは芳しくなくとも、待ってましたっ感はすさまじく、どこも熱さは同じなんだと思います。みんながみんな大都市へ遠征できるわけではないですからね。ま、そのへんは収支も考えた上で難しいこともありますわね。
2018年末にして2004年のアルバムをレビューできることに意味はあるし、これが角松さんに伝わってるとありがたい
愛聴盤となることを願って
ここから甘ゾンで何か買い物していただくとワタシに「アメちゃん」がもらえる仕組み。あ、いえ、別に・・・^^