家を抜けだし、川に佇つ

fielder

2011年05月29日 02:33

20110529

村田 久 著 「家を抜けだし、川に佇つ」   小学館

雑誌フライフィッシャーに連載されていたようです。毎月定期購読しているこのフライフィッシャー。残念ながら連載はあまり読んでおらず、記憶の片隅にもなかった。どうしてもカラー写真に目を奪われ、あぁ、釣り行きたいな~、と悶々とするだけの読み物になってしまっていた。しかし、ある日、いつものようにその雑誌をぼ~っと眺めていて書籍の紹介だったか、広告だったか、表紙の色合いに目を奪われた。そこにあるフレーズがまた釣りをする者にとってグッとくる。めったに本は買わない、読まない私が書店に在庫がなく、内容もわからないその本を取り寄せてまで読んでいる。(まだ、読了しておらず)
そこには、田舎の釣り好き少年の素朴で、繊細な目線があふれていた。情景、風、匂いまでもが感じ取れる。それは、釣り好きの読者だけが感じるものではない、引きこまれる何かがある。TVスクリーンや、PCモニタから私の目を奪ったこの本、雨で釣りに行けなかったから読んでいるといえば、それまでだが、それにしては拾いものの一冊となった。「晴耕雨読」ならぬ「晴釣雨読」とはこのことか。久々に紙の活字に没頭しているこの感覚、忘れちゃならないな、と思った。
著者は岩手にお住まいで、すでに定年を迎えたお歳の方だそう、すでに何冊も著作があるようだ。興味をもった。

あぁ、また釣りに行きたくなった




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